これからプログラミングを行っていきますが、
はじめに最も基本的なルールをお伝えします。
プログラムは必ず半角英数字で記入すること。
まずはこれを念頭にプログラミングを行っていきます。
次のプログラムを「実践」に書いてみましょう。
print('Hello World!')
これはプログラミングで一番最初に習うプログラムで、
print(表示したい内容) と書くことで、
画面にその内容(今回は Hello World! という文章)を表示できるようになります。
何事も実践するのが習得への近道です。
うまくいかなくても大丈夫。解説を読みながら少しづつ学んでいきましょう。
※プログラムが書けましたら、
(カーソルを枠の右端に合わせたときに表示される)再生ボタンを押してください。
冒頭にも書いた通り、プログラムは必ず半角英数字で記入することです。
これはもう理屈抜きにして覚えましょう。
1つ目のルールはたったこれだけです。
ただし、ルールには例外がつきもので、半角で書かなくていいものもあります。
それが文字列と呼ばれるデータで、通常の文字や文章を指します。
プログラミングでは通常の文章のことを文字列といいます!
プログラムは何も記号だけで構成されているわけではなく、
(今回は Hello World! という)文章を書いたりすることもあります。
このように新しい用語は緑色で表示します。
ページの最後に新しく登場した用語の一覧も載せますので、ご自身の学習にお役立てください。
プログラムに書く文章が英語ならそのまま半角英数字で記入するべきですが、
私たちがプログラムに書きたい文章は、英語とは限らないですよね。
日本語を書きたい場面も出てくることでしょう。
そんな時は「ここからここまでが文章だよ」と、コンピュータに伝える必要があるので、
文章を書くときはクォーテーション(''
←この記号)を使いましょう。
ここまでの話をまとめますと、
まずプログラムは半角英数字で記入するというのは大前提で、
どこからどこまでが通常の文章かということをはっきりさせるために
クォーテーションを使うということでした。
そのため、文字列とは正しくはクォーテーションで囲まれた文章のことを指します。
上の例では Hello World! という文章を書きましたが、実際には Hello だけでも問題ありませんし、
「こんにちは」といった日本語でもよかったということです。
ただし、文字列なのでクォーテーションは忘れないようにしましょう。
文字列はクォーテーション(半角)で囲む
以下に「実践」枠がありますので、今度はそちらに好きな言葉を書いてみて下さい。
表示する文章が print( ) の中に書いてくださいね。
青色の枠(セルといいます)にプログラムを書いてみましょう。
書いたプログラムを作動させることを実行といいます。
※先ほどと同様にセルの右端の再生ボタンでプログラムを動かしましょう
正しく書けていれば、あなたが指定した文章がセルの下に表示されるはずです。
スペルミス等がなければ文章は表示されるはずですが、
うっかり全角で文字を入力してしまった場合は、次のようなエラーに遭遇することになります。
ためしに print( ) の閉じカッコの記号を全角で入力してみましょう。
プログラムを「全角かな文字」で入力してしまった!
たとえば、閉じカッコを全角で入力した場合
プログラムは正しく動作せず、
次のようなエラー文を表示します。
PythonError: Traceback (most recent call last): File "/lib/python3.10/asyncio/futures.py", line 201, in result raise self._exception File "/lib/python3.10/asyncio/tasks.py", line 232, in __step result = coro.send(None) File "/lib/python3.10/site-packages/_pyodide/_base.py", line 506, in eval_code_async await CodeRunner( File "/lib/python3.10/site-packages/_pyodide/_base.py", line 241, in __init__ self.ast = next(self._gen) File "/lib/python3.10/site-packages/_pyodide/_base.py", line 142, in _parse_and_compile_gen mod = compile(source, filename, mode, flags | ast.PyCF_ONLY_AST) File "", line 1 print('hello world') ^ SyntaxError: invalid character ')' (U+FF09)
エラーが吐き出されても慌てないでください。
なぜエラーになったのか、その理由は(英語で)きちんと書かれています。
プログラムのバージョンによっては出力されるエラー文は異なります!
今回は閉じカッコを全角で入力した結果、
上のようなエラーが出力されました。
どこ(何行目)に間違いがあったのか、上記エラーの最終行に示されています。
このプログラムでは line 1 print(‘hello world’)と
表示されているので、 1 行目でエラーが発生したと予測できます。
今回はプログラムが短いので、
何行目でエラーが発生したかは意識しなくても大丈夫ですが、
プログラムが長くなってくると、
どこでエラーが発生したか一目で見分けるのが難しくなってきます。
そんな時、エラー文の見方が分かっていると
瞬時に直すべきところが分かるようになるので、
早いうちにエラー文に慣れておくことをおすすめしたいです。
ここの話は難しいと思いますが、
ひとまず「半角でプログラムを書かないとエラーになるんだな」
ということさえ伝わっていれば何も問題ありません。
今回のように全角でプログラムを書いてしまった場合など、
エラーの原因となる要素は取り除かなければプログラムは正常に作動しません。
Python のエラーは、〇〇Errorと表示されることがほとんどです。
今回のエラーを確認してみると、次のように表示されています。SyntaxError: invalid character ')'
SyntaxError
とは、構文(=syntax)が間違っているということを教えてくれています。
つまり、(構文もしくは文法の)書き方が間違っているせいで
プログラムは正しく動かなかったのです。
またそのエラーの原因はコロン (:
←この記号)の右側に記載されています。
ここでは、invalid character ')'
と表示されており、
)←この文字(閉じカッコ)が無効(=invalid)であると教えてくれています。
プログラムが認識できる文字は半角英数字なので、
全角文字は無効になるのです。
エラーが発生してもコンピュータが壊れることはないので安心してください!
単にプログラムが作動しない原因があるというだけのことです。
その場合には、原因を取り除いて再度実行してみましょう。
プログラムは以下のように半角英数字で入力するのが基本です。
画面に何か表示するためのプログラム print( ) を使って、
Hello World と表示してもらいましたが、
「結局何がしたかったのか分からなかった」と思われるかもしれません。
まず Hello World とは、
プログラミングの慣習の一つだと思って下さい。
表示する内容(文字でも数字でも)は実は何でもいいのです。
ここで理解していただきたいのは、
上記のプログラムを書くことで
あなたはコンピュータに命令できたという事実です。
どんな命令かといえば、
画面に文字を表示するだけの単純な命令でしたが、
(半角で書くという)ルールに従ってプログラムを書いたら
コンピュータはたしかに、あなたの望んだ結果を出力してくれました。
このようにプログラミングとは、
コンピュータに命令をして何らかの処理を行うこと指します。
今回は文章を画面に表示しただけなので、
「命令した気がしない」と思われるかもしれませんが、
より複雑な命令はこれから少しづつ学んでいきます。
また Python では、このように具体的な処理(今回は表示)をするための
命令文がたくさん用意されているので、
まずはそれらを使いこなせるように学習を進めていきます。
今回の内容で難しかったところや疑問点があれば、
こちらからLINEお願いします。できる限り回答いたします。
繰り返しになりますが
もしもプログラムを「全角かな文字」で入力してしまった場合には、
エラー(SyntaxError: invalid character)
が発生するので注意しましょう。
プログラムは動作する代わりにエラーの原因のみを表示します。
エラーが発生しているとプログラムは動きません。
そのため、最も基本的なことはプログラムを半角英数字で書くことです。
入力する文字を全角かな文字と間違えた場合には、
上記の「よくある間違い」の手順をもう一度確認してみて下さい。
人間なら誰しも間違えるものです。(あ、私は猫でした)
次のプログラムは決して意図的に間違えたわけではありませんが、
もしかすると書き間違いがあるかもしれません。
お手数おかけしますが、
次のステップへ行かれる前に以下のプログラムのご確認をお願いいたします。
最後に今回の内容が復習できる一問にチャレンジします。
※「解答を見る」で答え合わせできます
次のプログラムを実行しよう
print('おつかれさまでした。')
Googleでエラー文を調べる際には、最終行のみコピペすれば十分事足ります。
例: SyntaxError: invalid character Python
このように検索ワードに Python もつけてあげると、
他のプログラミング言語の検索結果を排除できるのでおすすめです。
今回登場した用語を記載します。
用語 | 意味 |
クォーテーション | 文字はこの記号で囲む必要がある('' ←この記号のこと) |
文字列 | クォーテーションで囲まれた文章のこと |
セル | プログラムを書くための枠 |
実行 | プログラムの動作確認を行うこと(セル内で shift + enter を押しても実行可能) |
コロン | : ←この記号のこと |
SyntaxError | 構文が間違っているという意味のエラー文です |
これらの用語は今後も使っていきますので、忘れたらまたここに戻ってきてくださいね。
これからも専門用語は少しづつ紹介していきます!
これで「何て検索したらいいか分からない」という心配をしなくて済みます。
気になった用語があればぜひ調べてみて下さい。
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